夕べは前に試作しておいた“ロール式コマ図ホルダー”の準備をしました。今回のために購入してきたクリアタイプの荷造りテープに、一列に切り出した“コマ図”を張り付けていく作業です。自分の部屋で黙々と作業をしていると、一番下の高校生の娘がやって来ました。
娘:「おとうさん、これ捕まえたんだけど何だろう・・・」
k:「蛾じゃないの?」
娘:「そうかなあ、口が無いよ。でもこれよく見るよね」
k:「ネットで調べたら・・・」
ビニール袋に監禁された、茶色に白のラインが入った蛾。改めてよく見ると、蛾や蝶は前に大きな羽、後ろに小さな羽があると思うのだけれど、これは三角翼のステルス戦闘機みたい。それに娘が言うように、密を吸うクルクル丸めたストロー状の口が無い。そのとき、なぜか閃いた“玉井人ひろたさん”のブログ。
k:「そう言えばな、とても面白い虫を写真に撮った人がいるんだ。ホラ、お父さんが前に見つけた変な毛虫、あれもロウ成分の毛を分泌するんだけど・・・」
“玉井人ひろたさん”のブログを見せてやりました。
k:「これこれ、ほらこのベッコウハゴロモのシッポのフサフサもロウ成分なんだと。そういえば、この成虫って見たことないなあ」
ネットで検索をかけたら・・・何と!娘が捕らえてきた虫そのものじゃありませんか。偶然とはあったものです。

再びわたしは“ロール式コマ図ホルダー”作りに夢中です。何と言っても、大変なのはコマ図を一列に切り出す作業、そしてガムテープにピッタリ張り付けていく作業。ときどき「あらら・・・」なんて言いながら作業しているせいか、虫の正体が分かったあとも娘はそばにいて、何も言わずにわたしの作業をじっと見ているのです。
「あったたた、またやっちまった・・・」なんて言いながらやっているわたしを、きっともどかしく思い、失敗したら大変だと心配で目が離せなかったのかもしれません。昔は、失敗すると一からやり直すなんて何でも無かったのですが、近頃は年を重ねてきたせいか、老眼で手元は見えづらいし、手先の器用さが絶対若い頃とは違うのです。ですから、多少の失敗には目をつぶれるようにもなってきました。
k:「まあ、これぐらいに出来ればOK、さてハンドルに取り付けてみっか!」
結局、娘は最後までわたしのそばにいて、黙ってわたしの作業を見守っていたのです。
娘がいなくなってから思ったのですが、小さな頃から何かをこさえてやったり、壊れたオモチャを器用に直してあげたり、夏休みの宿題の工作を手伝ってやったり・・・。そんな頃のわたしと今のわたしを『比べていやがったかっ!あの野郎・・・』。自分が大きくなった分、確実に両親は年老いてきているんだと、わたしの手元を見て感じていたのかもしれません。
娘からもらった静かな応援、「300頑張っからよ・・・」。
★BRM808 宇都宮300kmについてはこちらをご覧下さい。