あれが安達太良山、あの光るのが・・・

安達太良山と阿武隈川のもとで、平凡に生きるオヤジのありふれた日常・・・

雄国沼最新情報・・・(2011.5月)


(2011.5.12 雄国沼)



5月12日、新緑の磐越自動車道会津方面へ走っています。本宮市を出るときは今にも降り出しそうな鉛色の空でしたが、会津に近づくにつれて青空が見え始めてきました。



道の駅「ばんだい」の駐車場から、これから向かおうとしている雄国沼方面を見れば山頂付近はまだ雲の中。晴れる方に期待しましょう。



震災後はじめて帰ってきた一番上の娘をつれて、雄国沼のミズバショウをみてこようというわけです。





雄国沼へ続く道の両側、やわらかいライムグリーンの新緑に心まで癒されるようです。





道のところどころ、山桜や植樹されたのかもしれない桜が満開でした。



もう随分前のことになるのですが、雄国沼でミズバショウを見たことがあるのです。そしてそれは五月の連休のころだったという記憶があったのです。



ネットで現在の雄国沼の様子を見ようとしたのですが、なかなか的確な情報が得られなかったのです。



それなら散歩してくるだけでもいいと思って、娘をつれて来てしまったのです。道々こんな綺麗な景色が見られるだけでも十分です。





山頂にだいぶ近づいてきました。山肌にはまだ残雪があります。



駐車場にはほんの数台のみ、沼が見渡せる展望台からは寒々とした湖沼が見渡せるだけでした。





それでも気を取り直して沼へと向かいました。空の雲は厚くなったり薄くなったり、時折青空が垣間見えたりという状態です。



こうして自然の中で体を動かすのはやはり気持ちのいいものです。



ところどころに、残雪が道を塞いでいるようなところや水浸しのようなところもあります。「こりゃ、長靴だったかな・・・」なんていいながら、それでも何とか足場を探して進んでいます。





展望台から真っ直ぐ沼へ降りる長い階段があったはずなのですが、こうして遠回りの道を歩いています。



沼の近くで展望台からの階段に合流して、ようやく湿原に到着しました。



木道は整備されて新しくなり、その幅は以前の倍ぐらいはあるようです。先客の方が一組おいでになる他はわたしたちだけでした。



ところが、こうして歩いてみてもミズバショウの影も形も無いのです。ニッコウキスゲや他のイネ科の植物が枯れたと思われる褐色の世界が一面に広がるだけなのです。
「藁(ワラ)しかないね・・・」と娘。
「笑(ワラ)うしかないな・・・」とわたし。



結構風が吹いていて湖面に波が立っています。今年は桜の開花も遅かったのですから、おそらくミズバショウもだいぶ遅れているのかもしれません。



娘はここが初めてだったということで、大自然の景色を見れただけでも満足のようでしたし、都会生活の運動不足解消に少しは役立ったのかもしれません。



帰り道、遠くにひときわ高く残雪の飯豊連峰が見えました。

その後若松市内へと向かい、先日“ワイフ君”と待ち行列があって食べれなかった“めでたいや”へ行き、首尾良くラーメンを食すことができました。娘もおいしいと言っていましたが、わたしの好きな好房ラーメンと似た味で親近感が持てました。



その後、飯盛山に行きたいという娘のリクエストに応えてやることにしました。



正面から左になる参道にはヤマブキが鮮やかに咲き乱れていました。





同じ所にヤマブキと八重ヤマブキが咲いていました。





飯盛山もすっかり新緑に覆われて前回の桜の時期とは違った趣がありました。





白虎隊のお墓やローマ市から贈られたモニュメントや、白虎隊が自刃したという場所を案内してやりました。もちろん解説付きです。なにしろわたしは去年の暮れから3回目なのですから・・・。

娘は明日帰るんだそうです。