
1月24日、“ワイフ君”と車に乗って郡山市逢瀬町にある浄土松公園(じょうどまつこうえん)へと向かいました。目的はこの公園内にある「きのこ岩」。先日、“ワイフ君”が突然行ってみたいと言ったんです。
公園北側の駐車場に車を駐めて、“ワイフ君”と「きのこ岩」のある場所に向かって歩き始めます。わたしはこれが4回目、“ワイフ君”は2回目になるんだと思います。“ワイフ君”が最初に来たときは、わたしの兄夫婦と一緒でした。4人で楽しくワイワイやりながら公園内を見て回ったのを覚えています。
駐車場に面したバーベキュー広場を過ぎたところに案内版が立っていました。わたしが一番最後に来たのがもう15年も前の話ですから、“ワイフ君”はそれ以上前のことなんです。“ワイフ君”がなぜ急にここに来たくなったのか、そのわけを聞くのを忘れてしまいましたが、わたしは適当な運動になってちょうどいいだろうと思って連れてきたんです。
歩き始めて、“ワイフ君”は前に来たときとルートが違うと言います。なるほど、その時はきっとこの反対側から近道で「きのこ岩」に向かったのだと思います。運動になるからと説得して高台を越して行くこのルートを歩き始めました。
日頃の運動不足がたたってか、時々二人で立ち止まっては顔を見合わせながら小休止します。さも、わたしが“ワイフ君”を待っている風ですが、じつはわたしもしんどいんです。登り口が大分下に見えるようになりました。
ここが一番高いところです。大きな岩がニョキニョキ顔を出しています。
今度は「きのこ岩」までの下りです。ここまで来てみると、わたしの中にもこのコースは全く記憶が無いんです。
「おお、これこれ!」そういえば、こんな感じでした。“ワイフ君”も昔見たイメージと短絡出来たみたいです。
しかし、何だかちょっと違和感があるんです・・・。すると、“ワイフ君”が案内版を見つけて言いました。
「震災で変わっちゃったんだって・・・」
そういえば、一番キノコらしかった高くて大きな岩がありません。
「きのこ岩」と言うけれど、ほんとうに面白い形をしていて、“ワイフ君”がもう一度見たかったというのも分かります。中央のエリンギに似た大きなものの片方が無くなっていました。案内板の写真と見比べてみると、震災で無くなった岩がお分かりになると思います。
違った角度からの眺めです。元来風雨による浸食に弱い岩なのでしょうから、あの大きな地震には耐えられなかったんですね。
立派なものが2本立っていたのに、なんだかさびしくなってしまいましたね・・・。
そうそう、ここは「浄土松公園」というぐらいですから、松の木が沢山あるんです。中でもこんなに立派な「根上がりの松」が数本あります。長い間に根元の土が流れ出して、自然に根が浮いてしまったんですね。
★データを探しましたら、前回わたしが訪れた2004年(平成16年)6月の写真がありましたので参考にご覧ください。
郡山市観光協会の案内によれば「浄土松は、松の緑が点在する風景が日本三景の松島に似ていることから「陸の松島」と呼ばれている」のだそうです。