あれが安達太良山、あの光るのが・・・

安達太良山と阿武隈川のもとで、平凡に生きるオヤジのありふれた日常・・・

ズルだツールだ、夏本番!



予想通りに真夏の青空は広がって、暑い一日が始まろうとしています。



残念ながら安達太良山には雲がかかっていて全貌は見えませんが、田んぼの緑と青い空と白い雲、田舎の夏の三拍子。午前10時45分、セブンでサンプレイ(日焼け止め)とアクエリアス氷結ボトルを買って、予告通りの『ズールド・フランス』(注1)に出発です。
(注1)言葉通りの“ズル”です。だってこんなに天気がいいんですもの。



これから向かおうとしているのは、第3のコース(島山カヌー場)から漕艇場入り口を経由して、『道の駅 ふくしま東和』から馬洗川渓流と回って再び第3のコースに戻るという東和周回コースです。市内を抜け阿武隈川沿いに進みます。空と雲がイイ感じです。





川沿いの道では“ねむの木”が満開です。この花の“メイクブラシ”のような、やさしくやわらかい感じが何とも言えません。



それに道路脇の畑では、真夏の主役ヒマワリが満開なんです。でも真夏には何か足りないと思っていたら、セミの声がしないのでした。



そして道路脇の敷地に並べられた太陽熱温水器、壮観で見るからに“熱い”です。





途中、安達ヶ原の大福屋さんでおやつの大福餅を二個買いました。このうだるような暑さの中でも大福なら食えそうなんです。ハハハ、笑っちゃいますよね。そんなこんなで道草を食っているものですから、島山へのルートもここで12時を回ってしまいました。でも真昼でもちゃんとサンシェード付きのルートなんです。ここでは夏の花ヤマユリが咲いていて、コースのところどころから香りが流れてきます。



12時23分、島山が見えてきました。“ズル”したあげくが熱中症ではお天道様に顔向けが出来ないので木陰の休憩をたっぷり取っていますから、超スローペースなんです。



平日ですから、もちろんだーれもいません。ここで氷結アクエリアスを飲もうとしたら、思いの外溶けていなくて、タラタラッと、それも味の濃いヤツが出てきただけでした。欲しいときに飲めないのはダメですね。そこでトイレ(ここのトイレは綺麗で気持ちがいいです)で水を足しました。いえ、トイレの水じゃないですよ!あの、トイレの水には違い無いですけど、一応洗面所の蛇口から・・・。ここは国体で使ったところなので、飲めるんだと思いますよ、飲んじゃいけないとも書いてなかったし・・・。まあ、こうして生きているんだからいいじゃん!



これが今日の稚児舞台。



誰もいない稚児舞台を後にして、一路漕艇場を目指します。



田舎の人っ子一人いない真夏の真っ昼間。カンカン照りの太陽と緑の中を走るアス焼けたファルト、そして自転車に乗っているバカ・・・。

島山(稚児舞台)から漕艇場までのルートはアップダウンがきつくて死にそうでした。こないだ間違ったところを修正しながらルートをたどりました。何事三度といいますが、今回はうまく行きました。いやーでもここは本当にきつくて写真を撮る気もしませんでした。



漕艇場入り口から約6キロ先の針道を目指します。ここからはまた登りが続きます。



午後1時3分、木幡第二小学校前通過。



この交差点を直進です。ここからの写真は、その昔この辺をテリトリーに仕事をしていた懐かしさから、わたし個人の思い入れで撮ったものばかりですから、ごらんになった方には、なんの感激もなくて退屈至極なこと、誠に申し訳なしです。(といいながら思ったように勝手に進みますので悪しからず)



ホーッ!いえ、ここは全然記憶にないですが青空と白い雲がたまりません。



ほらほら、ここは覚えています!何十年ぶりでしょうか、道路のすぐ脇に工場があって、たしか道路は砂利道で埃っぽかったかもしれません。工場の建物は残っていましたが、廃墟になっていました。ひょっとして、向かい側が新工場だったかも・・・、もう記憶も定かではありません。ただ景色だけが懐かしくって・・・グラスが見えなくなってきたのは、汗のせいでした。



ほらほら!ここが『木幡の幡祭り』が行われるところです。懐かしいなあ。
ところが道路がどこも立派になってしまって、いったいどれが正しい道なのか分からないんです。出来るだけ登りの少ないルートを取ろうと、道ばたの軽トラックのおじさんに
「針道へはこの道で行けますか?」と聞いたのです。
すると
「この道も行けるけど、登りが急だから、戻ってあの道を行った方がいいなあ」と、このおじさんはわたしのことをかなり知っているようでした。わたしが「ありがとう」と言って、少しもためらわずにキュンキュン引き返したのはいうまでもありません。



ところが、教えてもらった道もダラダラと続く長い坂道。まあ、木幡から針道はロケーション的にどう行ったって登りになるんですけどね。



南相馬・浪江方面」に向かいます。



午後1時40分、針道の街に到着。地元ですから“がんばれ針道っ子!久野綾香選手”とカヌーの北京オリンピック代表を激励する登りが並んでいました。



シャッター閉じているのは定休日だから?懐かしいのだけれど、なんだか寂れてしまったような気がします。それになんだか街全体が傾いているのは・・・わたしの写真のせいでした。ここでは針道の『あばれ山車』というお祭りが行われます。それはこの通りなのでしょうか?わたし自身は一度も見たことが無いので、ぜひ見てみたいと思っています。



針道から一路『道の駅』を目指します。旧東和町役場(現在は二本松市東和支所)を振り返りました。ここも懐かしいです。といってもこの辺は結構走っているかもです。



わたしはこういうなだらかで車の少ない道路が大好きです。ほんとうに気持よく走れました。



ところが「あっ」という間もなく『道の駅 ふくしま東和』に到着してしまいました。ここへは羽山のサクランボ狩りに来たときなどに度々寄ります。きょうはここのジェラート屋さんに立ち寄りました。



ここ東和は“桑”が売りのようなんです。桑の葉茶や桑の葉カステラや桑アイスなどなど。でもメニューを見て思わず・・・

★ここで問題です。「わたしはいったい、どのジェラートを食べてみたい!」と思ったのでしょうか?

お店に入るとピチピチのお嬢様が二人「いらっしゃいませ」
「この、“からし”っていうのは“和がらし”なんですか?」
よく意味が通じなかったらしく、
「はい、あとからすこしピリッと・・・おいしいですよ」
「じゃ、そのからしをひとつ」

どうも、わたしにはそれが癖になっているらしく、注文した後に“ひとつ”と言ってしまうのです。たとえば、それがラーメンでもなんです。一人で同じモノを2個同時に頼む人などいないでしょうに、“ひとつ”なんて言ってしまってから、いつも苦笑します。

というわけで、“からし味のジェラート”なのですが、甘くて普通に食べているのですが、口の中に温度が戻ってくるとピリッとくるんです。でも“和がらし”じゃなくて“唐辛子”でした。どうでもいいですが、うまかったです。



しゃれた造りの道の駅を後にして、次に向かうのは“馬洗川渓流”。ここからはホントに目と鼻の先です。









こんな感じの渓流が続いています。



ツールドフランス」山岳コース、なんて言ってガードレールからはみ出してはいけませんよ。



午後3時ジャスト、島山から漕艇場入り口経由東和周回コースは終了です。



帰りの第3のコース。阿武隈川の先には安達太良が見えました。



ダメ押しの智恵子大橋のところからの阿武隈川安達太良山です。すっかり遊んでしまいました。でも今日のコースをもう一度走るかと言われたら、うーん、少し考えてしまいます。だってわたしのキライな坂道があるんです。

本日の走行距離61.84 走行時間2:51 平均速度21.5 最高速度57.4