あれが安達太良山、あの光るのが・・・

安達太良山と阿武隈川のもとで、平凡に生きるオヤジのありふれた日常・・・

春の装い、みちのく自転車道


一番下の娘は土曜だというのに学校とのこと。“ワイフ君”はお勤めということで、わたしは朝早くからゴミ出しに懸命です。きょうは資源ゴミや埋め立てゴミの日なので、ビン類や缶類、その他の燃やせないゴミを分別したり、ゴミ出しに行ったり。幸いにもゴミ収集所は近くなのですが、それでもついつい自家用車で運んでしまったりするんです。きょうは一度に運びきれずに、結局二往復しました。

みんなが出かけてしまって静まりかえった家の中で、おニューのアンカー・サイクルジャージを着込んで、「おお、やっぱりパールイズミは作りがしっかりしてるわい」なんて一人言いながら、準備OK・・・??? あら、やっぱり右ヒザが少し変です。じつは何日か前、風呂に入って身体を洗うためにしゃがもうとしたのですが、右ヒザが痛んで曲げることが出来なかったんです。その時がいきなりだったので、何が原因なのか分からないんです。自転車が原因なのかその他にあるのか。でもしゃがんだりしなければ自転車を漕ぐ動作には直接関係はなさそうです。というか、関係ないことにしてしまいました。

走り出してしまえば快調快調!きょうは気温が10℃ぐらいで少し肌寒いぐらいです。もう一着注文してある、アンカー・サイクルジャージの長袖があれば良かったのですが、そちらはまだ配達になっていないんです。本当はチームジャージらしからぬジャージが欲しかったのですが、なかなかこれぞというのが無いのです。そこで<アンカーだったらしゃーない>というところに落ち着いたのです。



小和滝橋からみちのく自転車道へ入ったところで、“ルイガノさん”と出会いました。じつに一ヶ月ぶりです。“ルイガノさん”がニコニコしながら近づいてきました。
「おお、これかい。どうだい乗ってみて?」
「ちょうど一ヶ月ぐらいになるんだけど、天気が思わしくなかったりでさっぱり乗れていなくて・・・、でもこれが買えたのも、“ルイガノさん”がいつか言ってたことが役に立ったんですよ。ホラ、『30万の自転車を買っても、それに三年乗ったとすれば、一ヶ月にしたら・・・。高いもんじゃないよ。』というアレですよ」
「ハハハ」
ルイガノさん”はとても愉快そうに笑いました。
「“ルイガノさん”もぜひそれで新しい自転車を手に入れてくださいよ。おまけに健康にはいいしと言ったらキマリですよ」

アンカー購入の“影の功労者”とお別れして、すっかり緑色になったみちのく自転車道を進みます。とても気持ちがいいです。道ばたの黄色はタンポポと菜の花。



林の土手にはヤマブキやクサボケが綺麗です。



それに道ばたや林の中にはムラサキケマンや、夏に食べられる透明感のある赤い実を付けるウグイスカグラのピンクの花。あっというまにみちのく自転車道はすっかり春の装いになっていました。



そして、これがきょうの乙字ケ滝。先ほどお昼のチャイムがみちのく自転車道のどこからか聞こえてきたときに、準備したおにぎりでお昼にしてしまったので、本日はここから『岩瀬牧場』へ行って、久々のソフトクリームを食べようと思ったのです。




いつもの¥300のソフトクリームを買っていると外から歌声が聞こえてきます。
「唄を歌っているのをご覧になりましたか?」
とソフトクリームのお姉さん。
「そういえばさっきも『♪おにぎり、おにぎり~』なんてきこえていたね」
「そう、ご本人が来ていらっしゃるんですよ。聞いていかれたらどうですか?」



それにしては少しお客さんが少なくて申し訳ないような気がしました。ところで『おにぎり』の歌のおじさんはいったい誰なのでしょうか?まことに失礼で申し訳ないのですが、わたしは存知上げないのです。



ここからみちのく自転車道を引き返してもいいのですが、なんだかせっかくですから、路面状態のいいところを存分に走ってみたくなったのです。そこで岩瀬牧場から長沼方面へと走り出しました。でも長沼には行かずにショートカットしようと思ったんです。途中の満開のモモ畑や満開のナシ畑を見ながら走ります。やはり一般道はみちのく自転車道と違い、滑るように進むのです。それはそれは気持ちよく走れたんです。「ああ、これがロードの醍醐味だ!」なんてね。



地図もナビもGPSも無いけど、頭の中のコンパスだけで、ホラ!知ってるところへ出たではないですか。そこは“大桑原つつじ園”でした。とまっすぐ北へ行く道はいきなり上り坂!ここまでさんざん上ったり下ったりしてきたんです。迷わず平坦な西へのルートをとりました。



そして出くわした交差点。ここが思案のしどころです。おぼろげな記憶をさかんに巡らします。(55号はおそらく、こないだの磨崖仏の近くを通って安全運転学校のへんに出るに違いない・・・。だとしたら、この67号というのはたしか、ロレルバレーカントリークラブから諏訪峠への道だったような気がするな・・・。)



そしてたどり着いたのがここ。サイクリングロードのようですが、1.3キロ?こればかりの距離をどうしてサイクリングロードにしたのでしょう。不思議に思って行ってみることにしました。



春の小川でお父さんは何をしてるのかな?と思ったら、釣りをしていたのでした。のどかなでも少し肌寒い春の小川でした。そしてサイクリングロードの終点には小学校がありました。ということで、自動車が入らないことから、ここはおそらく通学路になっているのだろうと思います。

再び適当に走っていると前方に自転車の高校生が・・・。
「ここを行くと“笹原川の千本桜”にぶつかる?」
遠くの雰囲気がなんだかそれらしいのです。
「はい」
「ありがとね」




さすがにもう花はすっかり散ってしまいましたが、前に一度見ておりましたので、その雰囲気は容易に想像ができました。うーん、“夏井千本桜”もいいけど、ここもやっぱり捨てがたいなあ。何て思いながら静かな“笹原川の千本桜”を見てまいりました。ここからはもう道に迷うこともありません。29号をひたすら帰ればいいのです。



いつもの堂尻池にかかる“夏出橋(なついでばし)”で記念撮影。ここからはもうひたすら下りです。そういえば、右ヒザはなんでもなかったね・・・。と、しゃがんでみましたら、「痛ててて・・・」やはり同じでした。

仕事を終えてきた“ワイフ君”が
「きょうはなにしてた?いたたた・・・、ヒザが痛くて。あんたはどうなった?」
「おまえもヒザが悪いの?おれは治そうと思って100キロ走ってきた!」
「バ~カ」
「・・・ハハハ」

それでも、なんだか少し良くなったと思うんですよ。やっぱり走ったのが良かったんだと思うんです。右ヒザの痛みも忘れてすっかり気持ちよく走った、本日の走行距離100.32 走行時間4:17 平均速度23.4 最高速度53.0