あれが安達太良山、あの光るのが・・・

安達太良山と阿武隈川のもとで、平凡に生きるオヤジのありふれた日常・・・

ネコはふかふかの土が好き(猫のフン害に憤慨する・・・)


(おてがる菜園ガードフェンス)

ネコはかわいい。
まあ・・・でも・・・、それは何も実害のないうちの話です。ご近所に沢山ネコを飼われているお宅があって、わが家の庭にもちょくちょく顔を出しにくるんです。

帰った後には、糞のおみやげ。“ワイフ君”が野菜などを育てている、猫の額ほどのスペースがとてもお気に入り。種を蒔いたり、苗をうえたりしたばかりの、ふかふかの土が好きなんです。種や苗を蹴散らして深く穴を掘り、トイレをこさえます。そして、たっぷりと糞をした後は、丁寧に土をかけて隠します。これが“ネコババ”といわれる所以なんでしょうね。



家屋の脇にある菜園スペース全体を、ネコが入れないようにネットで囲みました。こうしておけば、ネコは入れませんからね。これは100%の効果がありました。

ところが、お気に入りの場所を失ったネコが、つぎに狙いを定めたのは庭全体。これには参りました。土の軟らかそうなところ全部が標的になってしまったんです。



そこで、守備力の広範囲な「ガーデンバリア○○」などという名前の“赤外線感応式超音波発生装置”(¥7.899)を購入しました。動物は耳がいいので高周波がキライなんだとか。わたしには、発生している音は全く聞こえませんが、娘はイヤな音がすると言っていました。なるほど、ネコが庭に寄りつかなくなったような感じが確かにありました。そこで、庭のあちこちをカバー出来るように、あと3台追加しました。経費は結構なものでしたが、それなりの効果があったようで満足していたんです。ところが、ガーデンバリアのすぐ前に、あざ笑うかのように糞がしてありました。ネコはすぐに慣れきってしまい、高周波も気にならなくなってしまうようです。



同じ頃に購入した、トゲトゲの出ている「ここだめシート(30cm×2m)」(¥1,475)は、そこだけはガッチリとガードしてくれました。ただ、これで広い範囲をガードするには経費が大変です。



薔薇を植えた花壇は、菜園と同じ方法をとってガードフェンスでぐるっと囲みました。



ところが、場所によってはぐるっと囲めないところもあります。そこで、植えたばかりの草花を守るために、「ガードフェンス」をマルチシートのように利用してみました。草花の苗の部分をハサミで十文字に裂き、地面を覆うようにしてみました。これは100%有効でした。同じような使い方が出来るものに“草よけシート”というものがあります。これなら雑草も生えないし一石二鳥だと思ったんですが、ケチなわたしは値段を見て「ガードフェンス」にしてしまったんです。





そこで、これをもう一カ所の薔薇の花壇にも応用することにしました。「おてがる菜園ガードフェンス(1m×50m)」はホームセンターで似たようなものが¥1,800~¥2,500ぐらいで販売されています。わたしが買ったものは¥1,886でした。50mもあるのですから、惜しげなく使用できます。

ところが、次にネコが狙いをつけたのは家屋のすぐ前の庭。ここの山野草の根を掘り起こし、花の咲きかけた茎をへし折って、『ざまあみろ』とばかりに糞をしていきました。ここまでくると、もうネコは可愛いなどといっていられる心境ではありません。かといって、罠をしかけたり、おもちゃの鉄砲で撃ったりすることはもちろん出来ません。



そこで、わたしたちの方が「ガードフェンス」の檻に入ることにしました。



なんだかわたしたちが、ネットで幽閉されたこの絵のトマトになってしまったようで、いささか本末転倒のような気もしますが、ネコに綱をつけることは出来ませんからね。隣の庭への出入りが少々億劫にはなりましたが、これでネコの自由も妨げることなく“フン害”から解放されれば、憤慨して血圧を上げることなく生活できることでしょう。今はこれで様子をみているところです。このままおとなしく、ネコが諦めてくれたらいいのですが・・・。

【結果報告】
完敗でした。全ての対策が功を奏したのは僅か数日間。前述の通り高価な「ガーデンバリア○○」の効果はすぐに薄れてしまいました。挙げ句の果てには地面を覆ったネットの上に糞をする。通路に敷き詰めた砂利に糞をする。土といわず、ジャリといわず、したいところにやりたい放題。
こうしてネコとの闘いは、ただの散財と徒労に終わりました。以来、毎朝飼ってもいないネコの糞の始末をするところから、わたしの一日が始まるという理不尽きわまりない生活がずっと続いているのです。ああ・・・