わたしの乗用車は脳梗塞で入院している間にバッテリーが完全にあがっていました。“ワイフ君”か娘のどちらかが、1ヶ月に1回でも1時間ぐらいアイドリングさせていてくれたら大丈夫だったかも知れませんが、わたし自身もバッテリーは1月の車検で取り替えたばかりだし、ひょっとしたら結構大丈夫かもしれないと甘く考えていたのです。
バッテリーは完全放電させてしまうと寿命が縮むとかダメになるとかよく聞きます。今回は室内灯からメーター類のランプ表示はもとより、はてはリモコンでのドアロック解除まで全くの無反応でしたから、完全放電と言ってもいい状態のようでした。ダメモトで、性能の低下したバッテリーを復活させる“パルス充電”が出来るという充電器を使用したところ、無事セルモーターも普通に回るようになりました。
車が復活した後は、肝心のドライバーが復活しなければ成りません。脳梗塞などを患った場合の運転再開には、免許更新時に公安委員会にその旨を申告しなければなりませんし、医師の診断書が必要になるということはネットで調べて分かっていました。過日警察署をたずね、『診断書をいただきに来ました』と告げたところ、担当者から別室で聞き取りがなされ調書が作成されました。その後で「診断書」をいただき診察の際に主治医に記入をお願いしてきたのでした。
先日、“ワイフ君”の車に乗って地元の警察署(公安委員会)へ運転免許の更新手続きをしに行ってきました。持参した主治医に書いていただいた「脳梗塞用の診断書」を提出し、別室で担当者から麻痺の出た右下肢の動きなどの確認の後、視力検査と写真撮影かなされ無事更新手続きが済みました。
一旦自宅に戻ってから、今度はわたしの車に“ワイフ君”を乗せ、5ヶ月ぶりの運転で“ダイユー8”に買い物に行きました。アクセルとブレーキの踏み替えは、この車のエンジンを掛けたときに何度か試して確認していましたから不安は全くありません。“ワイフ君”は庭木にやる「牛ふん」と「プランターの土」が欲しかったのだそうです。そのときちょうど半額以下になった「テラコッタツリー」という物が店頭に並んでいるのを目にしました。
さて、次は工作教室です。次の日、再び乗用車を運転してコメリに行き、電球のソケットや差し込み口などを購入してきました。そしてテラコッタツリーの中に入れたレジ袋の中に電球色のLED電球を取り付けました。
これが仕上がりです。ここの電源はセンサーを介していて、暗くなると自動点灯し5時間後には消灯するようにセットしてあるのです。退院して運転は無事再開することが出来ましたし、クリスマスには一足早いけれども明るい話題がこのあともずっと続きますようにと玄関先の枕木の花壇に置きました。
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